依頼までの2ステップ

STEP1 自分なりに完璧なミックスを作る
STEP2 グループごとにまとめて書き出す


当所では、基本的にはEQとコンプレッサーだけでサウンド・メイキングします。よって、各トラックには必要なだけエフェクターを使ってミックスしてください。EQ、コンプレッサー、ディレイ、リバーブ、フィルターなど、しっかり音を作りこんでいただくことが必要です。この時点では「Stem Mixing & Masteringに出せばもっと良くなるだろう」という考えは捨てていただき、妥協のないミックスを行ってください。このクオリティによって、最終的な到達点が決まります。ミックスが完成したら、ドラムを1本のステレオ・ファイルとして書き出します。次にベースを書き出し、複数のギターも1本のステレオ・ファイルとしてまとめます。このようにして、グループごとに書き出したファイルとご自身が作成した2ミックスをデータ送信でお送りください。

 

 


ステム・ミックス作成の注意点

1.マスターコンプレッサー(リミッター)は使わない

2.オーバーコンプ、オーバーEQにならないように意識

当所の主な作業はEQとコンプレッサーによるサウンドメイキングです。これを想定して、少し控えめにコンプレッションし、EQしていただいても構いません。オーダーの際に「コンプは軽めにしているからプリ・マスタリング・ミックスダウンでがっつりかけて欲しい」といった要望をお伝えください。優秀なアウトボード・コンプレッサー、EQで処理します。また、ミックスの段階で音圧をあげる必要はありません。マスター・トラックにマキシマシザーの類を入れて音圧をあげないでください。
(注:グループ分けに悩んだ場合はご連絡ください。エンジニアの視点でアドヴァイスさせていただきます)

 

 

 

ステムミックスの書き出し方

 

1.あなたのやり方でミックスを完成させます。

2.ドラムを書き出すなら、キック、スネア、ハイハットなど複数のドラム・トラックを”Solo”にして書き出します。同じ要領で、グループ化したい複数のトラックを"Solo"にして書き出していきます。
[Point]
・かならず無音部分を含めプロジェクトの先頭から書き出し、各ファイルの頭が揃った状態にしてください。
・サンプルレートは、作業しているプロジェクトのまま書き出すことをお薦めします。
・24bitで書き出してください。
・ドラムのグループなら「曲名_Drums.wav」のように、わかりやすいファイル名をつけてください。

 


使用DAW/機材

 

 

DAW
Magix Samplitude Pro X5 Suite
Ableton Live10

Outboard
Compressor:
Manley Variable Mu / Empirical Labs EL7 FATSO Jr /Urei LA-22/Tubetech LCA2B
EQ:
API 5500 Dual Equalizer / SPL Tube Vaitalizer / Drawmer1961
Channel Strip:
SSL Alpha Channnel(x2)/AMEK CIB

 

お申し込み

1.オーダーシートに記入
2.ステム・ミックス・ファイルをアップロード

 

オーダーシートをダウンロードしてください。(エクセル・ファイル)(テキスト・ファイル
ファイルストレージはGigaファイル便がお奨めです。各ファイルをフォルダに入れ、フォルダを圧縮してアップロードしてください。
各ファイルは無音部分も含めて頭を揃えて書き出してください。

オーダーシートとファイルのアップロードリンクを下記メールフォームからお知らせください。

@


Equipments

DAW : Magix Samplitude Pro X3 Suite

Samplitude

 


ドイツが誇る最高のDAWのひとつ。ミキサー部での音の色づけがない、非常にクリアなサウンドが特徴です。標準プラグイン・エフェクターのクオリティも抜群。Wavesなどサードパーティのエフェクターも使いますが、マルチバンド・コンプレッサー、コンプレッサー、ディエッサー、FFT FilterはSampitude付属のものを使うことがほとんどです。

 

compressor : MANLEY VARIABLE MU LIMITER COMPRESSOR

Manley

アメリカ製のこのコンプレッサーは、プロフェッショナル・レコーディング/マスタリング・スタジオのデファクトスタンダードといえる機種で、これまでに世 界 中で数え切れないほどのアルバムに使用されてきたオール・チューブ(真空管)のマスター・クラス・コンプレッサーです。伝説のビンテージ・コンプレッサーFairchild 670と 同じ方式を採用した数少ない機種で、コンプレッサー・モードとリミッター・モードの切り替えにより、色付けの少ないジェントルなコンプレッションから真空管をドライブさせて音を潰すハードなコンプレッションまでをカヴァーします。特に、低音のモチモチとした質感はこのコンプレッサー特有のもので、非常に高 級感のあるサウンドが得られます。

 

Equalizer:Sound Performance Lab(SPL) Model 9530 Tube Vitalizer

SPL

 

オー ディオメトリと音響心理学に基づいて設計されたという、ドイツの名門、SPL社の高い技術を詰め込んだマスタリング・クラスのEQです。単なるEQではな く、サウンドそのものの質感が激変する魔法のような機材で、特にローを太くする或いはタイトにする、プレゼンスを加えるという部分に於いては、最高のサウンドを奏で ます。チューブ・セクションはオン/オフの切り替えが可能で、現代的なソリッドステートなアウトプットと真空管サウンドを切り替えることができます。この本物の真空管サウンドは艶やかで、ハイには柔らかな透明感が、ローには真空管特有のカーブでブーストが加わり、ローエンドは僅かにカットされます。つまり、アナログ・レコードのような特性になるのです。そしてそのサウンドは、ミックスに於いて絶大な効果を発揮します。

 

Compressor : Empirical Labs EL7 FATSO Jr

Fatoso Jr

 

トラックにアナログ感をアドオンするための複合機で、ハーモニクス(倍音)ジェネレーター、アナログテープ・サーチュレーション、トランスフォーマー回 路、7タイプのコンプレッサー/リミッターモードが備わっています。 これらはプラグインのようなエミュレートではなく、実際のアナログ回路によって再現されています。この機材でバリエーション豊富なサウンドを作ることがで きますが、それらはすべて耳当たりの良いアナログ・サウンドの質感として出力されます。 コンプレッサーはDBX160タイプ、LA2A/MEEK/ADLのオプトコンプ、1176タイプ、SSLのトークバック・リミッター・タイプがあり、こ れらを組み合わせることで7種類のコンプレッサー・サウンドを作ることができます。

 

Equalizer : API 5500 Dual Equalizer

API

 

1960年代からアメリカン・サウンドを支え続けてきた名門APIによるマスタリング・クラスのEQです。ビンテージメーカーの多くは現存していないか、 現存はしていても当時のサウンドを失っているケースが多い中で、APIは1960年代から変わらずハイエンドプロ用オーディオ機器の製造を続ける数少ない ブランドであり、現行品でもそのサウンドクオリティは維持されています。 このEQはランチボックスのAPI 550Bとは違い、APIオリジナル入出力トランスが備わっています。勿論ツマミはすべてクリック式で、メインパスに集積回路(IC)を一切使用しないと いう、徹底した高音質化が図られています。この妥協のない回路設計からも、APIのトップエンドに位置するEQといえるのです。極端なブーストorカット をしても、まるで元からそのような音色であったかのような自然なサウンドを維持しつつ、サウンドにパワーと輪郭を与えます。「そう、この音が欲しかったんだ」という、世界共通の”良い音”が飛び出してくるのです。この質感はプラグインEQでは決して味わえないマジックといって良いでしょう。

 

Channel Strip:SOLID STATE LOGIC(SSL) Alpha Channel

SSL

 

数多くのヒットチューンはSSL社のコンソールを通っているといわれています。世界中の録音スタジオに導入されているSSLの卓は個人レベルで購入できる代物ではありませんが、そのSSLの伝統的なマイクプリアンプ、イコライザー、ダイナミクスを1chに集約したものがAlpha Channnelです。良質なアナログ回路と効きの良いEQ、2倍音、3倍音をコントロールするVHD回路を備え、サウンドにパンチと輪郭と高級感(言い 換えれば安心感)を与えます。

 

Equalizer : Drawmer 1961

Drawmer1961

 

非常に色付けの濃い真空管EQで、通すだけでサウンドの質感が変化します。そのサウンドはブリティッシュのもので、なるほど、UKロックのあの感じはこういう機材によるものなのかと納得させられます。

 

Channel Strip:AMEK Channnel in a Box

AMEK Cnannel in a Box

数々の名器を作ってきたルパート・ニーヴ氏の設計によるマイクプリ、EQ、コンプレッサー。複数のEQカーブやサイドチェイン、コンプレッサーには標準モードと、ニーヴ氏が特に気に入っているというパワフルなモードが用意されていて、とにかく多機能。あらゆるサウンドを作ることが可能です。ハイファイとは逆の特性を持つサウンドですが、これが今の時代に結構ハマるため、使用頻度は高めです。

 

Compressor:TUBE-TECH LCA 2B

TUBE-TECH LCA 2B

独立したコンプレッサーとリミッターを各チャンネルに装備したトップクラスのコンプレッサーです。Manley VARIABLE MU LIMITER COMPRESSORのハイファイ系とは趣が異なり、Highの丸さとふくよかなLo-Midの響きに特徴があります。

 

Compressor:Urei LA-22

Urei LA-22

1990年前後のコンプレッサーで、Detectorでピークとアヴェレージの選択、特定の周波数を指定しての圧縮(サイドチェイン)、別回路のリミッター、エキスパンダーと多機能っぷりが凄いです。アナログ感が濃いのでステムミックスからのマスタリングやミックスに最適ですが、マスターコンプとして使用すると独特の押し出し感があり、ジャンルは限定されるもののハマればクールなサウンドになります。

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“I will do my best to make the best sound.:)”